Publication

ERJ Open Research 00378-2025
Continual Hyperoxidation of Erythrocytic Peroxiredoxin 2 in Obstructive Sleep Apnea: A Possible Biomarker of Oxidative Stress

Author

Masako Ueyama, Shin Koike, Hiroshi Kimura, Yuki Ogasawara

Category

Original Paper

Abstract

これまでの複十字病院との共同研究により、睡眠時無呼吸症候群(OSAS)患者では、早朝採血時の赤血球中酸化型ペルオキシレドキシン2(Prx2)レベルが健常対照群と比較して有意に高値を示すことを明らかにしてきました。この結果から、酸化型Prx2がOSASの有用なバイオマーカーとなりうる可能性が示唆されています。 本研究では、OSAS患者の赤血球をさらに詳細に解析し、早朝のみならず夕方採血においても酸化型Prx2レベルが健常人より有意に高いことを確認しました。このことから、OSAS患者では睡眠中の間欠的低酸素に起因する酸化ストレスが日中も持続していることが示唆されます。 以上の知見より、赤血球中酸化型Prx2はOSASにおける酸化ストレスの持続的な指標となる可能性が高く、今後バイオマーカーとしての臨床応用が期待されます。
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